前回の第1巻に続き続編。クラシックギターのための実用的な楽譜、
タブ譜で弾く「クラシックギター名曲選集」第2巻(穐吉馨監修)販売開始のお知らせです。
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タブ譜で弾く「クラシックギター名曲選集」Vol.2(全8曲) 出版番号MB2428
スコア35ページ(タブ譜&運指付き)
難易度★★★★☆(中級〜中級上)
演奏時間:各曲3〜5分程度
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【 掲載曲よりスコアサンプル 】★ワルツ第3番(A.バリオス)
※一部ですが他のサンプルもこちらから視聴できます▶上記の楽譜は MusicBells 出版で販売中です。この曲集はクラシックギターの主要なレパートリーを、タブ譜による音のポジション・運指をすべて併記し、ギターをもっと《身近に気軽に簡単に》演奏を楽しむことを目的に作られたものです。第2巻は主に中級から中級上の方を対象とし、高度なテクニックを要するレパートリーも多くなっています。
タブ譜によるポジション・運指は私自身が監修したものですが、極力特殊な弾き方にならないようにある程度一般的、又は合理的と思われるものを採用しています。但し、中級以上のレベルになると色々な弾き方の可能性や奏者自身の好みも考えられる事から、違和感のあるポジションや運指であったり、弾きにくい場合は奏者の任意で自由に変更しても構いません。その場合は五線譜側を参照下さい。
●掲載曲と演奏ポイント
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ブーレ(リュート組曲BWV996より:J.S.Bach)
シンプルな2声対位法で軽快なリズムを持つ曲です。インテンポで歯切れ良く。フレージングにより両声部を差別化させ全体の立体感を表すことも重要。リピート時には楽譜に書かれていない装飾音等を入れるのも良いかもしれません。
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サラバンド(無伴奏ヴァイオリンパルティータBWV1002より:J.S.Bach)
テンポはゆっくり慌てず、音色は柔らかく。多く現れる3〜4和音はアルペジオに崩すものと同時打絃するものを弾き分けるとメロディーがより良く浮かび上がります。大変美しい旋律なので歌心を大切に。
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エチュードOp.6-10(F.ソル)
連続するオクターヴは機械的にならず軽快にメリハリをつけ、運指には合理性をもたせて。後半はイギリス国歌「神よ女王陛下を守り給え (God Save the Queen)」の主題による4声コラール。和音の連結がわりと難しいですが、次の和音へ移動する直前にわずかな間を入れて音を切ることがコツです。
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アラールの華麗なる練習曲(F.タレガ)
アルペジオ音型のトップノートは旋律音ですので意識的に他の音と区別して弾きましょう。テンポが速くポジション移動も激しいですが、スムーズ滑らかにそして軽快な表現で。この曲が弾ければアルペジオの技術に関してほぼ問題ないと思います。
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アルハンブラの思い出(F.タレガ)
有名なトレモロの名曲。運指パターンは様々なものがある中で、ここでは現在一般的なメロディーを2絃で統一させるパターンに依っています。ダイナミクスに変化をつけて音楽的に。
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前奏曲(大聖堂より:A.バリオス)
第1楽章の抜粋。ハイポジションでバランス良く澄んだ音を出すのが結構難しいので、正しいフォームでしっかり指を立てて。音色は優しく柔らかく。右手のピッキングは旋律音をアポヤンドで鳴らしますが、様々な指使いがあるので色々試してみて下さい(私の場合はメロディーを i 指で弾いています)。
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ワルツ第3番(A.バリオス)
演奏にはかなりの総合的なテクニックが要求されます。ポイントとしては楽譜を杓子定規で判断しないこと、例えばある音が2分付点で書かれていたとしても場所によっては2分や4分の音価で短く切って移行する...等の工夫が必要です。この処置が不十分だと恐らく運指が間に合わず、音楽的にも鈍重なものとなってしまいます。また、曲の進行が複雑なことから演奏前に全体の流れ(リハーサルマークや反復記号の位置等)をチェックしておくことも必要でしょう。尚、楽譜に書かれている
〈Repetir〉は”繰り返す”、
〈y sigue〉は”そして続けて”という意味で、これらの言葉の前に
※印がある場合は2回繰り返した後の指示になりますので注意して下さい。スコアサンプル動画のジョン・ウイリアムズの演奏は上記を示す良いお手本ですので参考にすると良いでしょう。この曲を最後まで軽快に表情豊かに弾くことができればレベルはすでに上級です。
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最後のトレモロ(A.バリオス)
アルハンブラに負けず劣らずとも言えるトレモロの名曲。バリオス作品に共通することですが、左手の拡張やハイポジションでのセーハーがかなり厳しい部分も出てくるため、手が小さい人にはかなりの難関とも言えます。フレーズ自体はある程度パターン化されているので覚えやすいと思いますが、上記の物理的要素をどう克服していくかが課題になるかもしれません(※この点に関しては、手の小さな「朴葵姫(パク・キュヒ)」さんの演奏を参考にするのも良いかと思います。
こちらの動画で確認してみて下さい)。右手のトレモロ音は柔らかい音と硬い音を使い分けると劇的な効果が出るでしょう。
クラシック関係者のみならず、様々なジャンルの方多数のご利用お待ちしております。
posted by アッキー at 12:11| 北海道 ☔|
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