2019年07月30日

楽譜出版のご案内(絃楽四重奏)

本日は、絃楽四重奏のための編曲譜、ポルムベスク「望郷のバラード」スコア販売開始のお知らせです。

Ciprian Porumbescu:「Ballade」(邦名=望郷のバラード)
for String Quartet

出版番号MB2596 スコア8ページ(パート譜付き)
難易度★★★★☆(中〜上級)演奏時間:11〜12分程度 
PDF版¥2,000 印刷版¥2,500
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▶上記の楽譜は MusicBells 出版から購入することができます

「望郷のバラード」はヴァイオリニストの天満敦子氏の演奏で一躍有名になった叙情豊かで感傷的な響きが特徴の音楽。一般的にヴァイオリンとピアノで演奏されることが多いですが、原曲はヴァイオリンとオーケストラのための作品です。

この編曲は個人的なオーケストレーション演習の一環として2011年に完成し、ここ数ヶ月ほど前に改訂稿として若干の修正を施したもの。当時オーケストラ版のスコアが手に入らなかった(今でもですが)ため、ピアノ伴奏版を元に作ってあります。内容としては全編を通して主旋律を伴奏で支えるオーソドックスな構成で、合奏におけるテクニックとしてはそれ程難しい部分は表れないものの、メロディーの表現力レベルが非常に高いことから、伴奏部は如何にメロディーを引き立て導くことが出来るかが大きなポイントになるでしょう。

尚、主旋律はヴァイオリン1・2共に分散されて現れる(部分的にチェロにも配分)ことから、この2つのパートに関しては同程度の技術を持つ奏者同士であるのが好ましいです。又、旋律、伴奏も含め重音奏法(二重音/三重音/四重音)が多用されています。

ポルムベスクは多難な人生を送り、若くして亡くなった作曲家であり、「望郷のバラード」はその悲哀や僅かながらの希望というものが見事に表現された曲であるようにも感じます。現在、パート譜付きの絃楽四重奏譜は恐らく市販されていない(あったとしても入手困難?)と思いますので、ぜひこの機会にポルムベスクの叙情的な響きを絃楽合奏でも表現してみて下さい。
posted by アッキー at 04:49| 北海道 ☔| Comment(0) | 室内楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月30日

楽譜出版のご案内(室内楽)

本日ご紹介の新譜は室内楽の編曲譜で、J.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」木管五重奏のための(全曲版)スコア販売開始のお知らせです。

J.S.Bach「Goldberg Variations」BWV988
for Woodwind Quintet(全曲)

出版番号MB2589 スコア97ページ(パート譜付き=全269ページ)
難易度★★★★★(上級)演奏時間:各曲2〜7分程度 
PDF版のみ ¥8,000 ☞Twitter
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★スコア参考サンプル(※5曲のみ抜粋)


▶上記の楽譜は MusicBells 出版から購入することができます。

バッハの「ゴルトベルク変奏曲」は、2曲のアリアと30の変奏による鍵盤音楽の金字塔ともいえる作品で、全曲演奏すると一時間超えという大作です。この度のスコアは「木管五重奏のための全曲版」になります。

編曲における大きな特徴として、発音様式や異なる音色の楽器同士が細かく連結されながら色彩を刻々と変化させる《音色旋律》の手法が大々的に用いられており、それに伴う演奏位置の位相によるパンニング効果など、大変スリリングでトリッキーな、やや抽象的な音楽として仕上がっており、木管五重奏というジャンルの特性が大いに生かされたものとなっています。

各変奏の中には特定の楽器がソロとして活躍する曲なども含まれ、全ての楽器に重要なパートが与えられていることも特徴。装飾音は全て実音で記譜され、原曲には書かれないアーティキュレーション等も監修されています。尚、一部の変奏に関しては編成上の響きを考慮した上で特定声部の音域変更や控えめに補筆されている部分があります。

注意点として、Fホルンに関しては奏法上の観点からF/B♭ダブルホルンの使用が想定されており(※シングルでは高低両極の音域やトリル音型に難が出る可能性あり)、低音部記号に書かれる音符は高音部記号と同じ上方五度への移調譜として統一されています(スコア/パート共)。安定した演奏には楽曲の理解と少々熟練が必要になりますが、色々なスタイルを試すことが可能な全曲版ということもあり、コンサートやコンテスト、合奏練習等さまざまな用途に使えるのではないでしょうか。

20代の始め頃、グレン・グールドのピアノ録音を聴いて以来、将来的に何らかの形でこの曲集に関わりたいと思い続けてきましたが、ここでやっと念願が叶ったような気がします。多くのアンサンブル共々、「ゴルトベルク変奏曲」の面白さを共有出来るのであれば幸いです。
posted by アッキー at 00:24| 北海道 ☔| Comment(0) | 室内楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月21日

楽譜出版のご案内(室内楽)

本日はM.ラヴェルのピアノ組曲「クープランの墓」より全6曲《混合九重奏版》楽譜販売開始のお知らせです。このスコアは以前《無料楽譜》として度々お問い合わせがあったものですが、この度有料版として置き換えを致しました(※無料楽譜に関してはこちらもご確認下さい)。

M.Ravel:《Le Tombeau de Couperin》
for Mixed Winds & Strings Ensemble
(管・絃九重奏)

出版番号MB2340 スコア76ページ(※パート譜は付属しません
難易度★★★★★(上級)PDF版のみ¥2,500
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【 曲 目 】
1.前奏曲
2.フーガ
3.フォルラーヌ
4.リゴードン
5.メヌエット
6.トッカータ(全6曲)

【 編 成 】
フルート、オーボエ、クラリネット(A管&B♭管)
Fホルン(Muteあり)、バスーン、
ヴァイオリン I & II、ヴィオラ、チェロ(全9楽器)

▶上記の楽譜は MusicBells 出版から購入することができます。

混合九重奏というとちょっと特殊な編成に感ずるかもしれませんが、この場合は〈木管五重奏+絃楽四重奏〉で、ある意味ミニチュア・オーケストラと考えても良いでしょう。前奏曲、フォルラーヌ、リゴードン、メヌエットの4曲はラヴェル自身のオーケストラ編曲版をベースにした構成となり、残りの2曲、フーガ、トッカータに関しては私自身がオーケストレーションを施したものです。

各パート1名のシンプルな編成のため、全体の響きがクリアーで全員に(重要な)活躍の場があることが特徴。但し、シンプルゆえにごまかしがきかず、各奏者の音を慎重に聴き合いながら合奏することがコツになります。また(特にアマチュア・アンサンブルの場合は)普段なかなか競演の機会が少ない管楽器グループ と絃楽器グループの交流の場(?) として演奏するのも良いかもしれません。

ラヴェルの音楽は構造が緻密であることから、アンサンブルの合奏精度を上げる練習にも向いているように思います。レベルを問わず多数の演奏者各位のご利用お待ちしています

posted by アッキー at 01:13| 北海道 ☔| Comment(0) | 室内楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする