2019年06月10日

楽譜出版のご案内(箏曲)

本日ご紹介の楽譜は、中国の古典曲を「二十絃箏」独奏用へ改変した、中国東北部民間音楽《江河水》販売開始のお知らせです。

尚、今月いっぱいは邦楽器関係の新譜情報を中心に更新する予定です。

中国古曲「江河水」二十絃箏独奏のための(通常五線譜)
出版番号MB2565 スコア6ページ(解説書付き)
難易度★★★★★(上級)演奏時間:約7分 
PDF版¥2,500 印刷版¥3,000 Twitter
1.png

2.png

3.png

▶上記の楽譜は MusicBells 出版から購入することができます

中国伝統曲である「江河水」の旋律は、元・明といった時代に既に存在していたと言われており、その後、笙管や双管といった楽器のために改変され、現在では二胡の名曲として確固たる地位を築いている音楽です。その中国の名旋律を、日本の楽器である二十絃箏のために"独奏曲"として再構築を試みてみたものがこの度の編曲になります。

★【演奏のポイントとして】
古典曲を伝統楽器で演奏する場合には共通することですが、奏者自身が「書かれた音や記号の解釈を如何に自主的に自然に行うか?」が最も大きなポイントになります。特にこの曲では小節線が存在しない無拍部(カデンツァー)も多く含まれ、時間軸が演奏者の感性によって伸縮するという特性を持つことから、解釈によっては音楽的にも非音楽的にも成りうるという危険性を常に孕みます(この点はジャズの即興演奏と類似する)。これは音高・リズムのみならず奏法類(押し手のタイミングやヴィヴラート等)に関しても同様です。楽譜にはテンポやダイナミクスを始め大凡の指定はありますが、西洋音楽の感覚で楽譜に忠実な演奏をしようとすれば、それは恐らく不自然でおかしな音楽になってしまうでしょう。

演奏には箏で用いられる基本テクニック(押し手、グリッサンド等)が一通り用いられる他、両手の同時使用、重音、ハーモニクス奏法、クラスター和音によるラスゲアード(かき鳴らし)など高度な技術も使用されます。これらを如何に自然に使いこなすかも大きなポイントです。記譜法に関しては付属の別紙を参照して下さい。また、楽譜は通常の西洋五線譜で記載されており、簡譜や文字譜では無いことにご注意下さい。

色々な意味で少々難しい楽曲でありますが、解釈、感性、テクニックがバランス良く融合すれば大きな表現力を持つ音楽になると思います。コンサートピースなどにも向いているかもしれませんね。中国伝統曲の二十絃箏用五線譜は市販品として殆ど出回っていないこともあり、興味のある方はこの機会にぜひお試しになってみて下さい。
【関連する記事】
posted by アッキー at 12:54| 北海道 ☔| Comment(0) | 邦楽器・伝統楽器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。