2018年07月27日

アレクサンデル・タンスマン(楽譜)

久々(2年ぶりくらい?)にギター関係の楽譜を購入しました。

タンスマン:「ベスト・オブ・タンスマン」
ギターのための7つの作品集[ジガンテ監修]
¥3,402

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《掲載曲》
@パッサカリアの形式による小品
Aポーランド風組曲
Bバラード〜ショパン讃歌
Cショパン讃歌
Dマズルカの4つの小品
Eスクリャービンの主題による変奏曲
Fワレサ讃歌

A.タンスマンはポーランド出身・フランスの作曲家。日本ではあまり有名とは言えませんが、様々なジャンルで多数の音楽を残しています。

20代後半の頃、たまたまフルスコアが手に入った「協奏交響曲(交響曲第3番)」という楽曲をアナリーゼした事があり、それを期にオーケストラ曲を中心としてタンスマンの音楽をよく聞くようになりました。管絃楽作家としてのイメージが強かったせいか、ギターのための独奏曲があることを知ったのは割と最近のことで、当初は習作小品群のひとつにしか過ぎないと思い込んでいましたが、「スクリャービンの主題による変奏曲」を聞いたあたりから印象が変わり、その後私の中で決定的な転機となったのがこの曲・・

A.Tansman:「パッサカリアの形式による小品」
Leonora Spangenberger (Gt.)



明らかに新古典主義の作風であり、事情を知らない人が聞いたらバロック音楽の編曲?とも思われそうですが、パッサカリアという古典形式を用いつつ、現代的で強固な構成感を表現しているのは大変優れたもの。旋律だけを聞けばシンプルな主題も、2声〜3声と声部が重なっていくことによって本来の形の和声が現れてくる巧みさは、オーケストラの大家であるタンスマンの真骨頂というところでしょうか。ギタリストである "レノラ・スパンゲンベーガー" の演奏も、これまで聞いた中で最もこの曲を美しく感動的に表現しているように思います。

私自身もぜひこの曲を弾いて(鳴らして?)みたいと思い購入したのが上記の作品集。ここ15年ほどは楽譜を入手する目的が殆ど作・編曲法の分析や資料としてのものばかりだったので、演奏目的では久しぶりと言えます。ただ、私のギターテクニックというものは既に30歳くらいの時点から停滞しており、今でも楽器を触ってはいますが、当時覚えたレパートリーをなんとか維持している(記憶から消えてしまった曲も多数...)に過ぎず、この曲を通して鳴らすにはかなりの時間が掛かりそうな感じ。

4.JPG

さわりでちょっと鳴らしてみましたが・・やたらに弾きにくい。対位法スタイルのギター曲というのは譜づらがシンプルそうに見えても押さえは厳しいのが通例・・私のように手が小さいタイプは特に厳しい部分も多そうです。でも別にプロの演奏家ではないので時間を掛けて仕上げていくのも楽しみのひとつかもしれませんね。

ちなみにこの曲集、《HAL・LEONARD(ハル・レナード)》という出版社から出されているものですが、曲ごとに浄書の仕方が区々(※昔ながらの手書浄書とコンピュータ浄書が混在している)で、出版譜としての整合性にはやや難があるようにも感じます。恐らく新版と旧版の楽譜をまとめたものなのでしょう。でもこうして2つの違いをよくよく見比べると、手書浄書の方が小節線、符尾、加線等が太めで読みやすい気がします。私が使っているFinaleなどの楽譜作成ソフトは一般的に線幅等をデフォルト設定のままとするのが多いこともあって、これからは状況に応じてこれらを工夫してみるのも良いかな?なんて思ったりもしています。

posted by アッキー at 01:03| 北海道 ☔| Comment(0) | 音楽・楽譜・書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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