2018年05月17日

メシアン「音楽言語の技法」新訳版

ついにというか、やっとというか待望の書が届いた。

【音楽言語の技法】オリヴィエ・メシアン著(定価=¥7,000+税)
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この本は「わが音楽語法(1954年)」という名で出版されていた名著の新訳版で、2018年1月に復刊されたものです。

故・武満徹氏がこの書でメシアン研究を行っていたことは有名な話。私自身も20年程前、既に絶版であったことを知らずに探しまわっていたことを思い出します(今考えれば完全な無駄足ですが)。そもそもこれだけの名著が絶版のまま放置されていたという事自体が不可思議なのですが、やはり音楽専門書というのはそれだけ需要が無いということなんでしょうか?。ともあれ、やっとの復刊は喜ばしいことです。

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この新訳版はA4縦型の大型本で、文字等も大きく、隅々まで整理されたレイアウトが採用されています。翻訳は細野孝興氏が担当されており、古い用語や旧字体は現代的な文章として書き直され、細かな用語にも配慮された翻訳は大変読みやすく理解しやすいものです。

内容はメシアン自身の音楽語法が自己分析風に解説されているものであり、スコアライティング、リズムの展開、独特の和声用法、旋法の応用など、一般的な音楽には見られない多様な手法が書かれてあります。特に、移高の限られた旋法(モード)の記述に関してはクラシックのみならず、ジャズへの応用や即興演奏の可能性をも秘めたものではないでしょうか。130ページ程度の割と薄い本なのですが、書いてある内容は密度が濃く、奥の深いものと言えるでしょう。

さて、今回の新訳版。まだ発売されたばかりということもあり、しばらくの間は在庫の心配はないでしょうが、またいつ絶版になってしまうかも分かりません(※この手の書籍はみんなそうですが、見つけた時に買っておく のが基本ですな)。興味のある方は今のうちに手に入れておく事をオススメします。

それにしても・・ やはり20年前に読みたかったですねぇ〜

音楽言語の技法
音楽言語の技法

posted by アッキー at 02:01| 北海道 ☔| Comment(0) | 音楽・楽譜・書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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