2019年05月25日

楽譜用印刷紙(事務用品)

電子楽譜が隆盛となってきた現在でもまだまだ"紙の印刷譜"は重要な位置を占めています。PDF譜を持っている方でも、まず印刷してから使うのが一般的ではないでしょうか。

恐らく多くは楽譜印刷をする時に「通常コピー用紙」を用いると思いますが、これは安価な反面、紙が薄くてすぐ垂れ落ちてきたり、音符や五線が滲んだり、色が白すぎて光って読みにくかったりと意外に(楽譜としての)マイナス点が多かったりもします。

今日はそのような点が見受けられない、楽譜の印刷に最適な《高品質印刷用紙》の紹介です。

ペーパーミツヤマ《書籍用紙》淡クリームキンマリ
4/6 90kg 104.7g/u A4:500枚 ¥1,494

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実は以前、非常に高品質な楽譜専用紙を札幌の業者から仕入れていて、それを長年使ってきましたが、4〜5年ほど前にその用紙の販売が中止されてしまい、後にいろいろ探していたところ、最近になってこの製品を発見。上の画像サンプルで分かるように、紙は白色ではなく、市販の出版譜で一般的に使用されているものとほぼ同色の、目に優しい"薄クリーム色"になっています。

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印刷状態は極めて鮮明(画像では分かりづらいか?)。上の写真はインクジェットプリンター(Canon:ix6830)で印刷したもの。試しにもう一台のモノクロレーザープリンター(京セラ:TASKalfa181=複合機)で印刷すると更に鮮明になりました(※但し複合機の場合は"紙詰まり"に注意〜手差しのほうが良いかもしれません)。両面印刷でも裏写りすることは無く、これに表面コーティング加工をすればもう市販出版譜とまったく同じ品質のものが出来上がりますね。実際このペーパーミツヤマの紙は多くの書籍に使われているものだそうです。

ちなみに用紙の仕様は〔T目、90kg(連量)104.7g/u(坪量)〕で、コピー用紙と比較すると厚く重い作りになっています。以前使用していた100kgと比較すると少し薄く感じますが、楽譜としてはちょうど良い厚みと言えるでしょう。譜面台に置いても倒れてくるようなことはありません。

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サイズが各種用意されていることもあり、ソロや室内楽の他にも、大きな用紙が必要になる吹奏楽からオーケストラまで様々な用途に合わせて使えることもポイント。コピー用紙と比べれば4〜5倍の価格ではありますが、汎用品では得られない鮮明度と利便性を持つ優れものですのでそれだけのコストをかける価値は大いにあるでしょう。

楽譜制作者はもちろんですが、印刷した譜面を使う機会が多い演奏愛好家やプロまで、オススメの一品です。

ペーパーミツヤマ 書籍用紙 淡クリームキンマリ 4/6 90kg 104.7g/u A4 500枚
ペーパーミツヤマ 書籍用紙 淡クリームキンマリ 4/6 90kg 104.7g/u A4 500枚
ラベル:書籍用紙 楽譜
posted by アッキー at 20:00| 北海道 ☔| Comment(0) | 音楽・楽譜・書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月17日

間違いだらけの絃交換?(ギター)

書店で久々見かけたこの雑誌。

《現代ギター》3月号 ¥1,512(税込み)
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立ち読みで済ませようと思いましたが、ちょっと”気になる特集”が・・

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間違いだらけの絃交換」、これはかなり気になる記事ですな。何かすごく嫌な予感がします・・ ということでこの場で中身は読まず、久々音楽雑誌に¥1,500も(?) 出して買って帰ることにしました(※今日の内容は2月中頃の話です)。

さて、家に戻って早速記事を読んでみると・・まさに嫌な予感が的中しました。

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ああああ・・

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うわあああぁぁ・・

まさに悪い張り方の見本のような例。ちなみに上の画像はネタ作りのためにわざと変な巻き方をしたのではなく本当にこうなっていました。これは安物のサブギターということもあり、絃交換も相当適当に済ませてしまったようです。さすがにメインギターのほうはもう少しマシではありましたが・・

上の写真のどこが悪いのかというと、まずヘッド側では

@「無精絃(余り絃)を放置」している。
A「1絃と6絃の巻き進行方向が逆
B「低音巻き線を絡げていない

@に関してはエレキギター時代の悪い習慣で、わざと余りの絃を延ばしておくことでファッション的な視覚効果(M.シェンカーなどがこうしていた)を狙ったもの。しかし実際は手や目に刺さる可能性があり危険極まりなく、クラシックギターの場合は正直見栄えも良くないです。Aに関しては、両端に位置する1〜6絃はナットに対してできるだけ直線化するのが正しい巻き方。この点については知っていましたが、あえて角度をつけてテンションを稼いだほうが音が澄むのではないか?と考えこうしていました。しかしこれは間違いです。Bはペグ穴に絃を通した後に絡めて固定させず、巻き回数によって固定させようとする方法。巻き線は太くて固いためこれでも固定されますが、絃は絡げて巻き回数は最低限にというのが基本のようです。

ブリッジ側に関しては

@「絃の結びが中途半端
A「絃の端が隣に挟まれる
B「無精絃が残っている

@はブリッジの表面上で締められており絃が抜けやすくなっているということです。実際写真の2〜3絃は絃の張力で抜けかかっていますね。絃の端はブリッジ角まで届かせ固定するのが基本です。Aに関しては固定を強めるため(特に高音ナイロン側)あえてこうしていましたが、これだと1本切れた時に隣の絃も緩めなくてはならず交換が面倒になります。Bは表面板(振動板)に余りの絃が触れているとノイズが発生し発音に影響が出る可能性が高いということです。表面板の振動は想像以上に大きいことから無精絃が触れてしまうのは避けなければならないでしょう。

それにしてもコレは大いに問題ありですな。なんとかしなきゃならんとです!。ちょうど絃も古くなってきたことですし、早速正しい方法で張り直してみましょう。

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今回はYAMAHAの安絃(Amazonで¥594)を使います。サブギターはYAMAHA製なのでちょうど良いでしょう(※この絃のレビューは近々記事にする予定)。

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6絃の絡げ方がちょっと今イチな気がしますが・・まあまあか?

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ブリッジ側は美しく仕上がりました

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絃は変な張り方をしたとしても割とガッチリ固定されるので問題ないといえばないのですが、やはりきれいに正しく張ると気分的に心地よいものです。気のせいでしょうがチューニング精度や音の響きも良くなった感じがします。

今日ここに書いたのは記事の一部で、まだまだ色々なポイントが掲載されています。もし絃の張り方に不安を持っている方がいれば、ぜひ「現代ギター2019年3月号」を読んでみて下さい(バックナンバー有り)。アマチュアが陥りがちな間違った思い込みがきっと解消されることでしょう。

★現代ギター社GGネットショップ
ラベル:ギター弦
posted by アッキー at 09:29| 北海道 ☔| Comment(0) | 楽器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月09日

新譜のご案内(二胡)

以前に少し紹介した楽譜ですが、本日はKAP音楽工房オリジナル・二重奏用アレンジ新譜のご案内です。

作者不詳(梁和平?)「燕になりたい(我願做一只小燕)」
二胡と古筝(または二十絃箏)の二重奏

A4判 スコア5ページ(解説書付属/パート譜なし) 
難易度★★★☆☆(中級) 演奏時間3分半程度 
☞楽譜に関して=要御相談 
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【 編 成 】
二 胡 (Erhu)
古 筝 (Guzheng) または二十絃箏 (20-stringed Soh)

燕になりたい(我願做一只小燕)」は作者不詳とされる(←この点に関する詳細は以前の記事を参照下さい)中国の音楽。著名な二胡奏者である陳敏(チェン・ミン)さんの演奏で一躍有名になったシンプルかつ叙情的な旋律が特徴の音楽です。この度の編曲では二胡と古筝という中国の伝統楽器を使用し、中華的な古典曲を想起させるようなイメージを目標として製作されました。

シンプルな旋律ゆえに二胡には表現力が試されますが、あまり楽譜に捉われ過ぎず、楽器固有の表現を駆使しながら劇的に歌い上げると良いでしょう。また伴奏楽器である古筝も様々な奏法が使用され活躍する場も多くなっています。尚、古筝パートは日本の楽器である”二十絃箏”でも演奏可能です。

色々と訳有りの楽曲(※上記リンク参照)ということもあり、楽譜に関してはあくまでこの場で掲示のみと致します。スコアに関するお問い合わせ・ご質問のある方は右のメールフォームからご連絡ください。要御相談という形で対応させて頂こうと思います。

以上の御理解の程、宜しくお願い致します。
ラベル:中国音楽 楽譜
posted by アッキー at 15:53| 北海道 ☔| Comment(0) | 二胡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする